着物のできるまで 〜 和婚.jp

あなたを華やかに演出する着物ができるまでをご説明します。

着物の種類と違い

着物の作られ方は、技法別に大きく分けて、染め、織、刺繍の三つに大別されます。それぞれ別の職人さん達が長年受け継がれた技をもって時間をかけて完成に至ります。

現代では染めの手法が多く見受けられ、つづいて織、刺繍が生産の比率となるかと言えますが、最近の傾向として刺繍の手法が増えています。

染め、刺繍は1着からでも作製できますが、織の場合は、たて糸など材料にロットがあり、1着分のみでは通常できず、1着のみを作るにはかなり高価なものになります。また、職人さんの高齢化による織り手の減少もあり、貴重な技法になります。

染めとは

染色技法は8世紀から伝わり、手描友禅は江戸時代に京都の絵師宮崎友禅斉によって確立されたと伝えられいます。扇絵師として人気の高かった宮崎友禅斉が、自分の画風をデザインに取り入れ、模様染めの分野に生かしたことで「友禅染め」が生まれました。色数が多く絵画調の模様を着物に染める友禅染めは町人文化の栄えた江戸時代の中期に盛んに行われるようになりました。

明治時代には、型紙によって友禅模様を染める「写し友禅染め」が開発されました。1着友禅染めの作るのには、企画からはじまって完成に至るまでには3ヶ月以上かかります。

  • 染めとは

西陣織とは

西陣で織物作りが始まったのは平安京が築かれる以前の5世紀頃のこと。また平安遷都とともに宮廷の織物を管理していた「織部司」と呼ばれる役所が置かれ今の西陣に住んでいた職人に、高級な織物作りを奨励したのに伴い発展したといわれています。

以来、数々の名品を生み出し最高の技術と意匠を持つ織物の街として知られています。

西陣織の特徴は、先染めの紋織物。染色した糸を使って多彩な模様を織り出し、和装婚礼衣裳に品格を添える逸品として愛されています。また、染めにはない織によるボリューム感、立体感も特徴の一つです。

1着の織打掛を作製するには、企画にはじまり、糸染めなど材料準備、織に至るまで、4ヶ月以上かかります。

  • 西陣織とは

刺繍(横振刺繍)とは

横振刺繍とは、花や鳥・人物などを立体的に縫い上げる為に特別に改良されたミシンで、特に大きな面積やボリューム感・立体感を出す為に適した刺繍です。

戦後、米軍のジャンパーなどに刺繍を配したのが始まりとされ年月を追うごとにブラウスや着物などにも使用され、徐々に花嫁衣裳にも刺繍が入り始め、今では刺繍の最高級品として認められてます。

ただ近年では、打掛を縫い上げられる技術を持った職人さんが減少しており非常に希少価値のある技術になっています。1着の刺繍打掛を作製するには少なくとも2ヶ月から作品によっては半年もの歳月を要します。技術・製作・期間からしても非常に手間をかけ作られる逸品となります。

  • 刺繍(横振刺繍)とは

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